忍者ブログ
ラカン精神科学研究所では、心の病、悩み相談・治療をしています。薬物や催眠・暗示を使わず主に精神分析という対話療法です。その他ご相談もお受けします。 埼玉県鴻巣市にセラピールームがあります。 遠方の方には出張セラピー、スカイプ・電話によるセラピーも行っています。 詳しくは下記ホームページを参照し、お問い合わせください。 ラカン精神科学研究所ホームページ http://lacan-msl.com/ 登校拒否、引きこもり、ニート、自殺念慮、非行、家庭内暴力、神経症(強迫神経症・不安神経症など)、恐怖症(対人恐怖症・広場恐怖症など)、パニック障害、摂食障害(過食症・拒食症)、家族問題(子育ての悩み・親子関係・夫婦関係)・・などその他ご相談ください。
〓 Admin 〓
<< 11   2019 / 12   1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31     01 >>
[331]  [330]  [329]  [328]  [327]  [326]  [325]  [324]  [323]  [322]  [321

あるクライアントの語り。

こんにゃくを作って卸している店の前で、こんにゃくの端切れをビニール袋に詰めて、格安の100円で売っている。

その店を知ったのが、もう20年以上前になるだろうか。

この店の前を通るたび、必ずこの端切れが詰められてた100円のこんにゃくを買う。

店の前に置かれたこんにゃく、これをビニール袋に入れて、ビニールテープで止め、「はい、100円です」といって、こんにゃくを受け取るとき、なぜがモワモワっとした何とも言えない幸せな気持ちになる。

この感覚を味わいたくて、この店の前を通ると、まだ家にこんにゃくがあっても必ず買って帰る。

ずっと以前から自分はこんにゃくを買う側ではなく、売る人になりたかった。

なんで自分がこんな気持ちになるのかわからないと言いながら、クライアントがそう語った。

私は「そのこんにゃくこそあなたです」と言った。

普通ならこんにゃくとして売られることのない端切れ=捨てられるこんにゃく。

きれいに形の整った、1枚百いくらかののこんにゃくではなく、形もばらばら、色も様々の捨てられるこんにゃく。

それが袋一杯につめられ、それを喜んで買っていく人達。

そのこんにゃくを売る人になりたいとは⇒(こんにゃくとしての商品)価値のないものに、(100円のこんにゃくとして)価値を与える人になること。

つまり価値付ける人とうこと。(端は端で利用価値がある)

自分は他人より劣っていると思ってきたこのクライアントは、商品価値のない端切れのこんにゃくと化していた、そのこんにゃくに同一化していた。

クライアントもそう思うという。

それから一週間後、このクライアントは次のように語った。

いつものように、こんにゃく屋の前を通ったが、今までなら必ず買っていたこんにゃくを買わずに素通りした。

その自分にビックリしたという。

「何で?」「今までなら、必ず買ってたのに」

「あのこんにゃくは、こんにゃくの端切れ、まだこんにゃくは家にある、買わなくていい」

そう冷静に物事をみている自分が不思議と。

私は「やっと、こんにゃく(価値のない)の自分から切り離せましたね」と言った。

これまでクライアントは社会のなかで当たり前の位置を歩いて来られなった、その自分が今、社会の中の一人になったと言う。

たった一週間でこんなに変ることが不思議と言うクライアント。

「気づけば一瞬(で変る)」と、私はいつも言う。


京都、福岡、大阪へ毎月出張しております。

℡ 077-558-8766 

メアド:lacan_msl☆yahoo.co.jp ☆を@に変換したメールアドレスにメール送信願います(スパムメール対策)


http://lacan-msl.com/contents.htmlラカン精神科学研究所のホームページ

http://tokyo-mtl.com/analysis/"月刊精神分析のページもご覧ください

 

拍手[0回]

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret (管理人しか読むことができません)
 
どうしてあなたがそこまで精神分析に魅せられたかというと、精神分析分に魅せられたのではなくスーパーバイザーの甘言に魅せられたのです。その日からあなたの夫はスーパーバイザーに摩り替わりました。
解脱金剛 2008/11/28(Fri)21:19:07 編集
投稿者名が解脱金剛とは(苦笑)
私にとってスパーバイザーは理想的父であったでしょうね。
解脱を介さないで、じかに親子として接したかったのですが、解脱の教えでしか語らない現実の私の父に、父らしさを感じられなかった。
真に人の生きる道、真理を知ったのは、スーパーバイザーから聞く分析での語りと理論でした。
ただ私が間違わなかったのは、スーパーバイザーのようになりたいという存在の欲望から、スーパーバイザーのような知性を持った人になりたいという所有の欲望に替えたことです。
ラカンのいう母の場所に欠如しているファルスに対して、「ファルスでありたい」という存在の欲望ではなく、象徴的虚勢を被り 「ファルスを持ちたい」という所有の欲望へとすり替えられた、ということ。
分析においては、自分の無意識に押し込めたものを語ることによって意識化していくため、辛い事のほうが多いです。
その辛さに打ち勝ちながら、本当の自分を見ていく作業、それには知る喜びがあり、それが長い分析を支えてくれました。
「あなたの夫はスーパーバイザーに摩り替わりました」・・・というのは、分析でいう「転移」のことにつながることで、分析者を親または配偶者と見間違えて、陽性転移感情を向けること。
「転移」「抵抗」「逆転移」によって分析は進むといわれ、それは分析上有効なことです。
登張豊実(2014年改名)  【2008/11/29 09:39】
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
11 2019/12 01
S M T W T F S
1 2 3 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
最新CM
[07/30 ゆき]
[05/11 敬語のマナー]
[07/09 mikan]
[11/28 解脱金剛]
[11/23 ち〜]
最新TB
プロフィール
HN:
登張豊実(2014年改名)
性別:
女性
職業:
インテグレーター(精神分析家)
趣味:
スポーツ 着物
自己紹介:
1958(S.33)年 滋賀県大津市に生まれる。
1983(S.58)年 結婚とともに京都市伏見区に住む。後に二女の母親になる。
1994(H.06)年 精神分析を受け始める

 二人の娘をのびのびと心豊かに、優しく育てたいと願いながら、全く逆に口うるさく命令指示し、手さえ上げてしまう自分に愕然とし、これは治療の範囲であることを自覚し、分析治療に入る。

1996(H.08)年 大沢精神科学研究所のインテグレーター養成講座で、3年間精神分析理論を学ぶ。
1999(H.11)年 吉川精神科学研究所を開設する。
1999(H.11)年 母親教室開始。
2001(H.13)年 吉川精神科学研究所ホームページ開設
2004(H.16)年 ラカン精神科学研究所に名称を改め、インテグレーター名を天海有輝とする。
2004(H.16)年 ラカン精神科学研究所ホームページ開設
2005(H.17)年 京都府青少年の社会的ひきこもり支援ネットワーク協力参加
2007(H.19)年 天海有輝のセラピー日記(ブログ)開設
2007(H.19)年 ㈱ラボックスの「京都良店」に「京都良店的深層心理テスト」掲載開始。
2007(H.19)年 分析理論講座・インテグレーター養成講座開始。

 ラカン精神科学研究所の名称と、インテグレーター名「天海有輝」は、精神分析的考えのもと、他者の願望や欲望によって付けられた、子ども時代の名前を改め、自らの意思と主体性をもって、自らが名づけました。フランスの分析家ジャック・ラカンを目指し、また無意識という闇を意識の光で照らし、自らも天と海の間にあって、光り輝く人となるように、そういう意味を込めました。

バーコード
ブログ内検索
カウンター
アクセス解析
Copyright(c) ラカン精神科学研究所(埼玉県鴻巣市) All Rights Reserved.* Powered by NinjaBlog
* photo by 空色地図 * material by flower&clover *Template by tsukika
忍者ブログ [PR]